2003~2020年度の川崎医科大学衛生学の記録 ➡ その後はウェブ版「雲心月性」です。

長い梅雨の明ける頃には・・・

2006.7.01

2006年6月一杯で,2004年度当初から頑張ってくれていた三浦先生が退職! 
アメリカの中部の州 ネブラスカ大学 メディカルセンター,エプレイ癌研究所 Eppley Institute for Cancer Research,University of Nebraska Medical Center に留学となりました。

おめでとう! そして,頑張ってください!! です。

現実的には,現状で,彼女が抜けることは,非常に戦力的には痛い処ではありますが,彼女がうちの教室に入ってきてくれた時から,2~3年後には留学の道筋をつけましょう! とも,約束していたし,今回は,実は,本学の消化器外科から同施設へ,現在,留学されている伊木先生から,突然に舞い込んだ e-mail が発端で,トントン拍子に話がまとまって行きました・・・それは,それで,やっぱり上手く行っているってことだと思います。折角,こういう良い流れになっているのに,それに乗っからない手はない!ってことで~~実際,科学技術振興調整費も開始間近になって,引き止めるという選択肢も無くは無かったのかも知れませんが,いやいや,心一杯で「しっかりやってこいよ」って送り出そう! ってことなのでした。

三浦先生は,うちに来るまで,元々の岡大の農学部での化学的な解析,あるいは,山梨医大検査学教室での血小板系の生化学的な解析の下地を持って,入ってきてくれました。多分,相当に慣れていないアスベストとか珪酸とか・・また,免疫系の話も,持ち前のパワーでドンドン突っ込んで入ってきてくれて,その全体像の捉え方の鋭さ,あるいは,これまでの自らのバックボーンと,新規に取り組むこととの整合性の着け方,かつ,そこにどういう視点を加味することで,新たな何かを生み出すことが出来るか,という視点・・・・等々が,素晴らしく,大槻が,中途已めにしていた project などを,しっかりと完成近くへ持って行ってくれました。

加えて,性格の良さから,大槻がついつい学生や院生の指導の実務的な部分を,謂わば,押し付けてしまって(というのも,僕も昇進させてもらって2年目から入ってきてくれたので,ある意味,ラボの改築期でもあったのでした)・・・・・これは,深く反省しているとともに,それをしたことが,三浦先生には,余剰の負担を強いたのだろうなぁと,本当に,謝らなくってはって処です。ごめんんさい---でした。  かといって,それらの指導を手を抜く訳ではなく,これまた,予想以上に,貢献してもくれたし,しっかりと慕われてもいてくれたことは,でも,それは,彼女の人としての善さが表に出てきているのだろうなぁ・・・って感じたりもします。

学会とかも熱心に・・・きっと彼女にとっては,全く新しい分野ばかりだっただろうに・・・参加してくれて,積極的に勉強して・・・いろんなことを吸収かつ実践していってくれたこと,教室を預かる身としても感謝しています。その御蔭で, project が上手く進みました。

彼女がここ二年でメインでしてくれた仕事は apoptosis という雑誌に,現在 in press ですし,もう実際に手を contibuted equally の paper も二つほど,出ました。感謝,感謝!!

本当に,良く頑張ってくれました。

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補助員さんたちとも仲良く・・・夕方にはお茶もしていた? また,僕らが領域的に近いので,教育や研究に関連して相互に意見交換を活発に行っている公衆衛生学の勝山先生,医用中毒学の富田先生,あるいはそれぞれの補助員さんの伏見さん,奥山さんとも,親しく一緒の輪の中に入って,頑張ってくれました。加えて,うちの大学の基礎系の若手の中でのつながりも友好関係もしっかり形成して,楽しくやってくれていたようです。

彼女の良い意味での繊細な豪放さ(うん? 日本語が変??)は,基本的に学生時代にしていたラグビー(だっけ?)とか,あるいは観戦大好き(らしい)格闘技系への親和性の高さから来ているのだと思います。そして,それが,実験等々を推進する上でも,結構,重要な因子として,彼女が手がけてくれていた仕事が前向きに進んでいったのだと思います。

今年度もそのパワーで,前田先生,林院生,董先生(留学のドクター)の面倒を看てくれました。特に,この4~6月と大槻は,まぁまぁ結構多忙だったので(彼女は最後の奉公っぽくやってくれていた?),とっても助かりました。三浦先生が,蒔いている projefct の種や発芽したての idea を,今後,上手く育てていくことが,結局は,彼女が omaha で頑張る糧にでもなれば!! というつもりで,全員で頑張っていこうって思ってます。

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Omaha は,真ん中過ぎて,なかなか,どこかへ行く途中でふらっと寄るってことは無いですが,この前読んだ 川端裕人著「動物園に出来ること」にも Omaha の Zoo はなかなか素晴らしいらしいですね。彼女が留学している間に,一度,行って見たいですね。

それと,多分,留学先のラボでは,AACR とかに演題を出したりするのでは,ないかなぁ・・・僕らも,環境免疫的なアプローチで,アスベストを取り扱っていますけれど,特に科学技術振興調整費との絡みもあり,癌研究を見据えて行わないとならなくもなっています~っていうか,アスベストを扱った仕事であれば,それは癌研究でもありますよね。

ってことで,出来れば,僕らも(大槻も,NIHの時,AACRに出しましたね,そういえば)AACR狙いで演題を出して,それで,三浦先生と再会を目指すかなぁ・・・なんても想いました。

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では,叉,いつかどこかのAACRで盛り上がりましょう!


ってことで,本当に,でも,身体だけには気をつけて,頑張って Omaha で仕事をしてください!!

皆で,精一杯,Kurashiki, Japan から応援しています!!!

そして,2年3ヶ月,本当に助かりました。ありがとう!!!